飲料工場の仕事はきつい?作業内容・時給と夏場の繁忙期

スーパーやコンビニの棚に並ぶペットボトルやビールは、飲料工場のラインを通って届きます。その仕事の中身は、外からはなかなか見えません。

この記事では、飲料工場の仕事内容や、きついと言われる理由、時給・給料の目安を公開情報からやさしく整理し、未経験・女性でも働けるか、食品工場との違いもあわせて紹介します。

飲料工場の仕事内容

「飲料工場」と聞くと、どんな仕事をイメージしますか。求人サイトJOBPALの解説によると、実際の仕事は、だいたい次のような流れになっています。

  1. 原料投入・調合:原料を計量し、タンクに入れて混ぜる工程。
  2. 充填:ベルトコンベアで流れてくるペットボトルや缶に、機械で飲料を詰めていく工程。
  3. 検査:機械による検品・選別に加えて、色味やにおいを目で確かめるチェックも行う。
  4. 梱包・ラベル貼り:ラベルを貼ったり、賞味期限を印字したりする工程。
  5. 洗浄・殺菌:製造途中の品質チェックや、終わったあとの設備の洗浄・殺菌。
  6. 出荷:梱包した製品をトラックに積み込む工程。

job-con.jpの解説によると、飲料メーカーの工場では、一部の作業を除いてほとんどの工程が機械化されているとされています。検品・梱包などの工程は、力仕事や複雑な作業が少なく、男女問わず担当しやすい作業として紹介している求人サイトもあります。ただし、これは職場や配属される工程によって差があります。

きついと言われる理由

飲料工場の仕事が「きつい」と言われる理由には、いくつかのパターンがあります。

重さ飲料水の仕分け・運搬を担当する求人を紹介する記事によると、2Lペットボトル6本入りで約12kg前後、500mlペットボトル24本入りでも約13kg前後の箱を、1日に何百ケースも扱うことがあるとされています。一方で、検品・梱包などの工程は力仕事が少ないとする説明もあり、重さの感じ方は担当する工程によって差があるようです。断定はできません。

立ち仕事「立ち仕事が中心で、休憩時間以外はずっと立ったまま作業することも珍しくない」という記載があります。同じ姿勢で同じ作業を繰り返すため、足腰に負担を感じやすい、という説明もあります。

温度差倉庫での作業について、「夏は外気とほぼ同じ気温になる」「冬は床から冷気が立ち上がり、体感温度が一段と寒くなる」という記述があります。工程によっては、冷やす作業と温める作業の両方があり、季節によって体感の負担が変わることもあるようです。

単調さ同じ作業を繰り返す仕事のため、「モチベーションを保ちにくい」「飽きやすい」という声も紹介されています。1日に大量に製造するため、作業のスピードを求められる場面もあるようです。

時給・給料の目安

公開されている求人情報から、時給・月給の幅を見てみます(2026年7月時点の掲載内容)。

  • 製造・工場・飲料に関する求人全体:月給の目安は約24万7,000円〜63万7,000円程度(平均月給約31万2,000円)、時給に換算した例では約1,250〜1,687円程度
  • 清涼飲料水製造に絞った求人:時給約1,170〜2,250円程度、正社員の月給は約20万2,600円から
  • 飲料の出荷・フォークリフト関連の求人:時給約1,200〜2,250円程度、月給の目安は約22万〜44万円程度(平均月給約32万4,000円)

大手メーカーの求人例では、キリンビールの生産部門採用サイトに月給24万2,000円〜32万2,000円(製造オペレーター職)といった記載も見られました。

まとめると、時給はおおむね1,100円台〜2,250円くらいの幅、月給ならおおむね20万円台前半〜60万円台前半くらいの幅で求人が出ている状況です。上のほうの月給は一部の求人で、平均は31万〜32万円くらいです。時期・地域・担当する工程によって差があるので、気になる求人があれば条件欄を1つずつ見比べてみてください。

夜勤・交代制の実情

飲料工場では、交代勤務がある求人が目立ちます。

  • 「08:00〜17:00×3日勤務」「20:00〜05:00×3日勤務」という2交替制の求人例
  • 「8:30〜17:00」「16:30〜1:00」「00:30〜9:00」という3パターンの交替勤務制の求人例
  • 「シフト制」「交替勤務制」とだけ書かれている求人例

同じ会社・同じ工場でも、募集元によってシフトの区切り方が違う求人が複数見つかっています。「飲料工場だから必ずこの時間帯」と一律には言えません。工場見学スタッフなど、日勤のみで夜勤のない職種もあります。

未経験・女性は働けるか

公開求人の表記を見るかぎり、「未経験OK」「未経験者歓迎」という求人はかなり多くあります。清涼飲料水製造の求人では、ほぼすべてに「未経験者歓迎」の表記がありました。「女性が活躍」「女性活躍中」と明記している求人も複数あります。

ただし、これは飲料工場に限った話ではなく、工場求人全般でよく見る表現です。実際にどんな作業を担当するか(重いものを運ぶ配属か、ラインでの軽作業か)は求人ごとに差があります。応募する前に、仕事内容の欄をよく確認することをおすすめします。

役立つ資格

「フォークリフト免許」は、飲料工場の求人でよく見かける歓迎資格のひとつです。求人の中には、歓迎ではなく応募の必須条件として「要フォークリフト免許、運転経験2年以上」と書かれているものもありました。飲料とフォークリフトを組み合わせた求人だけで5万件以上あることからも、出荷・搬入まわりの仕事でフォークリフト免許が役立つ場面は多いようです。

フォークリフトの免許は、最大荷重1トン未満なら2日間程度、1トン以上なら35時間程度の講習で取得できるとされています(普通自動車免許など、すでに持っている免許によっては短くなる場合もあります)。

そのほか、車通勤が前提の求人が多いためか、「普通自動車免許」を歓迎条件にしている求人も複数見られました。

食品工場との違い

job-con.jpの解説によると、飲料メーカーの工場では、一部の作業を除いてほとんどの工程が機械化されているとされています。一方、お弁当・お惣菜などの食品工場は、機械化できる工程が限られているため、手作業に頼る割合が大きいという説明があります。

給料の面では、求人ボックス給料ナビによると、「食品製造」の仕事は正社員平均年収463万円・アルバイト平均時給1,382円・派遣平均時給1,322円、「食品工場」の仕事は正社員平均年収482万円・アルバイト平均時給1,380円・派遣平均時給1,359円という統計がありました(2026年7月時点)。飲料単独の同じ形式の統計は見つからず、正確な比較はできませんでした。ここまでの求人集計(時給1,200円台〜2,250円)と照らし合わせるかぎり、大きくかけ離れた水準ではなさそうです。

食品工場の仕事内容については、食品工場の仕事はきつい?の記事でも詳しく解説しています。

繁忙期はあるか

「飲料水の出荷量は7月〜8月の繁忙期に最も需要が高まる」という記載があります。この時期は、時給が100〜200円上乗せされる求人もあると紹介されています。

夏に出荷が増える背景については、総務省統計局の家計調査で、飲み物の購入金額が8月に最も多くなるという傾向が示されています。暑い時期は飲み物の需要そのものが増えることが、繁忙期につながっていると見られます。

次にやること

飲料工場の仕事は、機械の操作・点検が中心になりやすく、未経験でも始めやすい求人が多い一方、立ち仕事や重さの感じ方は工程によって差があります。応募前に、次の3つを確認してみてください。

  1. 求人票の「仕事内容」欄で、担当する工程(充填・検査・梱包・出荷のどれか)を確認する。
  2. 勤務時間・交代制の有無を確認し、自分の生活リズムに合うか考える。
  3. フォークリフト免許があると応募できる求人の幅が広がるので、興味があれば取得を検討する。

7〜8月は繁忙期で求人が増える傾向もあるようです。時給や待遇の条件は求人ごとに変わるので、応募前に必ず最新の求人票で確認してください。

参考にした情報

求人サイト・業界解説記事の公開情報を中心にまとめました(取得は2026年7月)。時給・給料・シフトの条件は掲載時期や個別の求人によって変わるため、最新の情報は各求人票で確認してください。